2017年6月11日 南硫黄島調査 父島での登攀訓練 ~ 装備検疫&梱包

午前中から父島での登攀訓練を行いました。

自分達山岳班が担当。

東京で行った内容を再確認します!

初めての小笠原の自分が痛感したのは、気温の高さ。暑いので午前中の早い時間から行いましたが、少し動くと汗が滴ります(苦笑

屈強な研究者の皆さま。小笠原の研究をされていてこの気候に慣れているだけあって、皆さん笑顔で余裕ですね!

前日は海での訓練だったので野外でもなんとかなったのですが、山装備で日差しの中で活動すると本当に疲労していきます。水分をしっかり補給しながらの訓練となりました。

個人的にテンションが上ったのは、今まで見たことの無い植物で支点を作ったり、ロープを張った事。南国な感じの植物に強度を確認してスリングを回すと、なんだかワクワクしてしまいました(笑)

懸垂下降の確認をする動物班(陸産貝類)千葉さん。

研究者の皆さんは研究ができて、山も歩けて凄いなぁと関心していました。

 

そしてその後は南硫黄島で使う装備の梱包です。

わかりやすい!作業の流れを貼ってもらっていました。

南硫黄島は原始の自然を残す場所として島全体が「天然記念物」に指定され、さらに「原生自然環境保全地域」にも指定され、立ち入りが禁止されるなど、手厚く守られている場所。
調査に当たっては、南硫黄島へ持ち込むもの、南硫黄島から持ち出すもの全てに対して検疫処理が行われました。

上陸する1週間ほど前から、種子を含むもの(トマトなど)を食べないように食事制限がありました。(現地での隊員の排泄物は持ち帰りましたが、念のための食事制限)

島に持ち込むものは可能な限り未開封の新品を使用。

私はザ・ノース・フェイスさんと石井スポーツさんに協力して頂き、装備を整えました。

動物班(昆虫)の苅部さんと森さん。

「森くん、若いんだからこれ全部持ってね。(笑)」

「いやいや、苅部さんもお若いので余裕じゃないですか~。(笑)」

なんて言っていたかどうかはわかりませんが、研究者の皆さんは研究道具の梱包作業がとても大変そうでした。研究機材は1点ものが多く、新品を用意するのは困難とのことで、入念にエタノール洗浄されていました。

クリーンルームでパッキングを行っていましたが、とても暑い!

ここは装備に虫等が混入しないように、建物の全ての隙間に目張りがされているのです。当然クーラーも動いていません。更に念入りにバルサンが焚かれていたので、その残り香が強烈でした・・・。

防水バッグに詰めて詰めて~。

大切な食料!計画では常時15名以上が約半月間南硫黄島に滞在するので、えらい量ですね~。

水もたっぷり1000Lオーバー!これを山岳班が荷揚げするのか(苦笑

しっかりと防水バックパックから空気を抜くわたくし。

パッキング終了!

夜は山岳班で作戦会議?!

お疲れさまでした!これで一安心ですね!!

この記事のタグ