2016シーズンにレッドブルアスリートJohn Jackson, Eric Jackson & Fredi Kalbermattenの撮影を一部の期間ガイドをさせてもらい、そのムービーが配信されました。
フィールドは長野県白馬。万全を期す為に白馬を拠点とするスノーボードガイド荒川智ガイドとチームでガイドをしました。
この仕事で忘れることができないのは、撮影の最終日の事。
私達ガイドが仕事で案内する事のできなかった為フィルムクルーは自分達だけでフィルミングしに行きました。
心配だったので仕事の後フィルマーにコンタクトを取って返信メッセージに目を見開きました。
「ジョンが雪崩で流された。でも大丈夫だ。」
慌てて彼らのところに駆けつけると、当人は編笠帽子をかぶり、露天風呂に入っていたので拍子抜けしたのを覚えています。
撮影のガイドは非常にうまくいきました。
ワールドクラスのアスリートである彼らはガイドを使い慣れており、信頼してくれていました。
私達ガイドが「NO」と言えば、ガイドを尊重しラインを変えてくれる。
彼らは他の良いラインをガイドが示してくれると信頼してくれているからだと思います。
私達ガイドはそれに応える為に自分達の知るローカルなスポットを伝え
積雪構造を把握し、リスクが低いライン取りを伝える必要があるのです。
海外ではガイドがアスリートの撮影の安全管理をするのは一般的です。
私はガイドのステップの一つとして、少しづつその経験を積み重ねていきたいと考えています。
その為にも個人山行をし、雪崩・ガイド技術・ファーストエイド等の技術を鍛錬しています。
少しでも多くの人が安全に良い時間を過ごしてもらえるようにガイドという存在を認知してもらい、
頼りにされるようになればと思っています。