知床エリアにある山々をバックカントリー滑走ガイドをさせて貰いました。
1日目
知床自然センターへ。
ヒグマ対処法講習会を受講。
眠りから目覚めた熊が知床エリアでも観察されています。
知床は世界的に見ても熊の生息密度の高いエリア。
ツアーでは見通しの悪い樹林帯を歩く為、私だけでなくお客さまにも熊のリスクを認識して頂きました。
GW前半にもこの講習を受けたのですが、熊の危険度の判別方法が少し理解でき、注意を払うメリハリができるようになったのが非常に助かりました。
熊スプレーを使うようなシチュエーションにはなりたくないですね~。
天気予報もいい感じで明日へ期待が高まります。
2日目 斜里岳
斜里岳は知床半島の付け根にある日本百名山にも選ばれている山。
2月にはスプレーの落ちてこないパウダーを堪能させて頂きました。
その時に参加して頂いた皆さまからのリクエストから春のツアーを設定しました。
熊に怯えながら長い樹林帯を抜け、稜線エリアに差し掛かりました。
切り立った稜線が入り組んだ稜線。
快晴で適度に緩んだ斜面の弱点を繋いで登って行く。
今回はこちらからドロップです!
お楽しみの瞬間ですね~。
しっかりと安定したターンを刻み、スピードとラインをコントロールする皆さま。
長い距離をしっかりと歩く体力、板を担いでアイゼン歩行ができる筋力、その歩行が終わっても滑走を余力を持ってできるライディング力が必要です。
道内在住のEさまも達成感のある行程と斜面に満足して頂きました!!
2日目 羅臼岳
3山の中では一番北に位置し、標高が高い羅臼岳。
藪を通過する度に熊への緊張が走ります。
標高が上がってきて周りが見通せるようになると、ロケーションの素晴らしさを再確認。
狙っていた斜面の滑走ポイントに到着!
斜面を見下ろすと、右手にオホーツク海、左手に太平洋が見えるという思わず声がでる景色。
そしてザラメでのターンで更に声を上げます!
ここでは下山時に人がいたので集合写真を撮ってもらいました~。
4日目 海別岳(うなべつだけ)
そしで3座目へのアタックになります。
5月2日の海別岳。
そして登る前日の5月6日の海別岳。
雪の量が全く違うのが良くわかるかと思います(苦笑。
GWの北海道の気温はフェーン現象により夏日が続き、融雪が一気に進んだのです。
雪が出るまで藪漕ぎが堪能でき、熊リスクがマックスな感じな為
熊スプレーをしっかりと握りしめ山へと突入しました。
当たり前のように板を担ぐYさま。ここから藪漕ぎスタートです。
小一時間歩くと林業の作業道に当たりました。
雪が少しあり、やっとシール歩行開始。
ハイマツの壁にさえぎられながら迷路のように抜けていきました。
そして海別岳山頂に到着!!
斜里岳をバックに喜びを嚙み締めます。
沢にはしっかりと走る雪が付いており、滑走は大満足。
海を見ながら滑れるのは知床ならではですよね~。
巨大なナチュラルパイプを左右当てて楽しみます。
そして下山の最後は藪漕ぎで〆!
幸いにも天候に恵まれ斜里岳、羅臼岳、海別岳全ての山を楽しむ事ができ
結果的には懸念していた熊にも会う事もありませんでした。
ガイドとしても様々な判断が必要になるツアーでとても良い経験をさせて頂きました。
ご参加頂いた皆さま、本当にありがとうございました!